2010年08月06日

血糖降下剤にβ遮断薬の併用注意

思い込みがそれなりに的を得ている場合、逆に真実が見えにくくなることってありますよね。

血糖降下薬(僕が確認したのはSU剤)の添付文書改訂で併用注意の欄に、
「β遮断薬と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤師は避けることが望ましい」
との記載がなされました。

僕は今まで、「振るえ・動悸といった低血糖の諸症状をβブロッカーが抑えて、危険な低血糖状態であることを隠してしまうから」だと思い込んでいました。

同僚と話していて、
「あれ? それだと問題は、β1受容体への作用ってことになっちゃうよね。」
との意見がありました。

たしかに頻脈は、β受容体の中でもβ1受容体を遮断したすることで抑えられる。
β2選択的遮断薬というのは聞いたことがありません。

そういうもんだと思っていたので、完全に盲点でした。

久々に国家試験の教科書を紐ときました。

「β2受容体刺激により、グリコーゲン分解が促進される」

機能形態学、つまり薬理学の基礎のところでした…。

なるほど、肝臓からのグリコーゲン分解促進→血中の糖の増加。

つまりβ2受容体遮断で、血糖値は下がることになる。

血糖降下薬との併用で、血糖の降下を増強してしまうのが問題だったんですね。


…ということは、喘息で使うような気管支拡張薬では、血糖値が上がる可能性があるわけですね。


学生の頃によく見たページだったけど、当時はこんなふうには考えられなかったなぁ。
posted by 知ったかぶり薬剤師 at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬効 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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