2010年07月29日

高山病に利尿剤?

ダイアモックス(一般名:アセタゾラミド)は炭酸脱水素酵素阻害薬にあたり、利尿薬、眼科でも使用します。

この薬は、高山病の予防・治療で使われることがあります。

では、どのようなしくみで高山病に効果を示すのか、薬局で話してて疑問が浮かび上がりました。

単純に利尿剤としての作用なら、他の強力な利尿剤に頼ればいい。

というか、気圧の低い高山では水分が失われやすいので、利尿したらダメですよね…。


どうやら利尿剤としてでなく、炭酸脱水素酵素阻害薬読んでそのままの効果が高山病に効いているらしいのです。

一般的に酸素濃度が下がった場合、血液中の炭酸ガス濃度が上がっています。
酸素濃度が下がると、呼吸が刺激されます。
刺激により炭酸ガスが体外に排出されるよう促され、血液中の炭酸ガス濃度が下がったことが感知されると(pHの上昇から感知します)、呼吸刺激は解除されます。

高山でも酸素濃度が下がるので呼吸刺激が必要ですが、炭酸ガス濃度が(pHが)上がっているわけではないので、呼吸刺激がなされないことがあります。
これが高山病の原因です。

ダイアモックスは文字どおり炭酸ガスが脱水素されるのを阻害し、血中炭酸ガス濃度を保つことで(正確には中枢のセンサーに炭酸ガス濃度、pHが高いと認識させることで)、酸素供給を上げる呼吸刺激状態を持続させます。


山登りを思い立った時は、試してみようかな。
posted by 知ったかぶり薬剤師 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬効 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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