2010年07月19日

漢方エキス剤、併用、甘草

もともと内科で、六君子湯・八味丸・白虎加人参湯を飲んでいる患者さんでした。

耳鼻科にかかって、結果、加味逍遥散が追加になりました。

西洋医学における薬品においては、相互作用もひとつの観点ですが、単純に、

「これとこれの併用は薬効的にまずいだろう。」

とか

「これはさすがに足し過ぎだろう」

とかいう感覚が働くものですが、漢方処方では、特に専門で勉強してきてない医師の処方において、その感覚が働きにくいように思えます。


どのような観点で歯止めを利かせるべきなのでしょうか。


ひとつの観点として、『甘草の量』が指標になるそうです。

甘草は、偽アルドステロン症による低カリウム血症が取りざたされる生薬です。

さまざまな生薬の薬効を調和させるために、かなりの漢方処方に含まれるので、指標としてカウントするには適しているようには思えます。


一説によると、甘草の1日最大量は5.0g(原薬換算)。

今回の処方では、六君子湯で1.0g、白虎加人参湯で2.0g、加味逍遥散で1.5gの、計4.5g。

低カリウム血症特有の浮腫、高血圧といった症状が見られないので、とりあえずそのままお渡ししました。


しかし、漢方処方の組み合わせという観点からいくと、4種類も併用していて、必ずしも患者さんの状態を捉えられていないような気がします。

単純にその症状ごとの処方を組み合わせただけ。

長く追跡している患者さんではないので詳しくはわからないのですが、ひょっとして六君子湯は、八味丸が飲みにくいから足されただけだったりして・・・。

低カリウム血症の症状らしきものは見えないと書きましたが、沢瀉や茯苓といった利水薬が多く配合されているので、症状がマスクされているだけかも・・・。

とりあえず、服薬情報提供書で、処方の再検討、血液検査の依頼だけはしておきました。
posted by 知ったかぶり薬剤師 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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